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March 9, 2021
分散型金融(DeFi)は、ブロックチェーン領域で最も興味深い発展の一つです。DeFiは、壮大なアイディア、スマートプラットフォーム、そしてこの領域で最も利用されている暗号通貨Daiによって推進され、ここ一年間で100億ドル規模にまで拡大しました。
世界中のブロックチェーンおよび暗号通貨愛好家がDeFiのポテンシャルに気づき、たくさんのことを学ぼうとしています。やさしいDeFiは、日本人のDeFiへの理解の深さを示しています。やさしいDeFiとは、DeFiが提供している金融機会およびサービスについての教育を目的とした、日本コミュニティ向けのミートアップです。
やさしいDeFiは、Kyber Network日本責任者の堀次 泰介氏、およびMaker Foundationのキャサリン・チュウによって創設され、今月で創設から1年を迎えます。日本でどの程度DeFiに対する理解が進んだのか、この機会に見てみましょう。
堀次氏とキャサリンは、2019年10月に大阪で行われたDevcon5で出会いました。その直後には、Maker FoundationのCEOルーン・クリステンセンが、DeFiの将来および複数担保型Daiのリリースについて発表しています。その当時、日本でDeFiを認知している人はほとんどいませんでした。そのため堀次氏とキャサリンは、みんなで知識を共有し、質問しあい、私生活やビジネスでのイノベーションでどのようにしてDeFiを利用できるかについて学べる場所を作り出すことを目的とした、毎月のミートアップを行うアイディアについて話し合いました。それから1ヶ月後、東京で第一回目のやさしいDeFiが行われました。初回は約60人が参加し、成功裏に終わりました。
2019年11月26日に行われた最初のやさしいDeFi
やさしいDeFiでは毎月、目まぐるしく変化するDeFi世界での最新トレンドについて話し合われ、ルーンのような専門家を招いてDeFiでの経験や見解を共有してもらいます。DeFiの予備知識は必要なく、やさしいDeFiには誰でも参加できます。スピーカーとの直接会話することも推奨しています。
やさしいDeFiは対面イベントとして始まりましたが、今年上旬のコロナウイルスのパンデミックにより、オンラインへ移行することを余儀なくされました。プラットフォームがオンラインに移ったことにより、東京以外で暮らしている人も参加できるようになり、やさしいDeFiの範囲がさらに広がりました。このイベントを日本で人気のDeFiコミュニケーションチャンネルでシェアすることにより、あらゆる人がオンライン版のやさしいDeFiの成功に貢献してくれました。
イーサリアム5周年記念日である7月30日に行われたミートアップは、特に印象的なものでした。周年記念として、やさしいDeFi創設者は、d14bおよびPoLという二つの他のブロックチェーンコミュニティを招待しました。このイベントでは、広く知られているプロトコルを日本語訳し、DeFi用語を日本語で表現するという「DeFi用語を日本語にしてみよう!」コンテストが開催され、勝者には景品も用意されました。さらにマネーパートナーズグループおよび日本暗号資産ビジネス協会の鈴木雄大氏が、このイベントを記念するトランザクションを行い、Twitterでシェアしてくださいました。
鈴木氏はやさしいDeFiのイーサリアム周年イベントを、ブロックチェーン上に永久に残してくれました。
小さな集まりとして始まったやさしいDeFiですが、今年1年で学生や開発者からセキュリティ専門家や起業家に至るまで、延べ1,000人以上が参加し、インスパイアされてきました。中にはDeFiを勉強していただけだったのに、自身のアプリを構築するにまで進歩した人もいます。
やさしいDeFiの参加者かつボランティアの三野泰佑氏は、Daiを様々なDeFiプロトコルにロックすることで受動所得を得ることができる暗号通貨モバイルウォレット、goyemonを開発しました。佐藤直人氏は、やさしいDeFiが始まった時にはまだ高校生でしたが、一つのインターフェースの裏で複数のDeFiプロトコルを組み合わせ、UniswapでETHをDaiに交換し、直接Compoundにロックできるdappを構築しました。
直人氏は、やさしいDeFiで自分の情熱を他の人と共有することができたと言います。「やさしいDeFiは、オープンで活発な議論に参加するには最適な場でした。私もその恩恵を受けた一人です。初めて有識者や開発者と繋がり、知識の共有ができました。」
キャサリンは、直人氏が自身のdappを紹介してくれた日を覚えていると言います。「知識が自由に共有できるコミュニティに属している人が、どれだけのことを成し遂げられるかを実感することができました。その瞬間はとてもやりがいがあったと感じました。」
やさしいDeFiの尽力もあり、分散型金融に対する関心が日本で高まりました。このミートアップは、日本のDeFiシーンを小さな集まりから、学習者、愛好家および開発者が集まる盛んなコミュニティへと育て上げるのに、大きく貢献しました。
さらに、個人の関心が増しただけでなく、Fintech協会、日本暗号資産ビジネス協会、および日本ブロックチェーン協会など、日本の著名な暗号資産およびブロックチェーン組織でも、DeFiへの理解が深まりました。
日本でのDeFiをさらに学ぶためには、やさしいDeFミートアップに参加し、過去のイベント動画を視聴し、DeFi Japanのテレグラムコミュニティに入ってみてください。また、Makerブログも日本語で読むことができます。DeFiについて既に知識がある方は、やさしくないDeFiをご覧になってみてはいかがでしょうか?最後に、Makerのグローバルなミートアップおよびイベントについては、こちらのMakerDAOイベントページを訪れてみてください。