Coinbase Commerceで支払いオプションとしてDaiを統合、Shopify、WooCommerce、その他店舗で数百万人にステーブルコインを提供

February 20, 2020

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完全に分散化された暗号通貨での支払い対応をサポートする人気のプラットフォームCoinbase Commerceが今週、支払い方法としてDaiを統合しました。これにより世界中の店舗が、商品やサービスの代金としてたった数分でDaiを受け取ることができます。それに加えて、店舗側はCoinbase Commerceの使用料を支払う必要がなく、シンプルで安全なだけでなく無料で使用開始できます。

この統合により、ShopifyやWooCommerceにある店舗を含むウェブ上の最大手店舗の一部は、分散型金融(DeFi)ユーザーや、分散型ステーブルコインを支払い方法として使用し安全に取引を行いたい人へと可能性を広げられます。同様にこれにより、店舗は成長中の暗号資産市場分野に介入し、DeFi dapp起業家と「現実世界」ビジネスのギャップを埋める架け橋になることができます。

たった数クリックで、店舗は「pay with crypto(仮想通貨で支払い)」ボタンを購入プロセスに追加するか、またはDaiのみに対応するかを選択できます。受け取った支払いは全て店舗側で管理できるので、ショップオーナーはMakerプロトコルを介してDai貯蓄率(DSR)コントラクトにDaiを移行するだけで、自身の資本を使用しDSR(現在7.5%)を得ることができます。DSRを得るために必要な最低入金額はなく、店舗はいつでも、Daiの一部または全部を引き出すことが可能です。

DeFiの恩恵

DeFiとは、暗号通貨とブロックチェーン技術が金融サービス分野にもたらす利益が引き起こした動きです。具体的には、DeFiによって低価格でより効率的かつ透明性の高い金融商品の提供が可能になります。Daiのように便利なデジタル通貨によって、公平な場が作られ仲介者が必要なくなるので、金融サービスの質が向上します。第三者の干渉がなくなれば、個人個人がpeer-to-peer(ピア・ツー・ピア)で取引を行えます。

DeFi分野では昨今、預かり資産が10億ドルを上回り、DeFi世界で最も利用されている暗号通貨であるDaiの今回の統合によって、DeFiコミュニティでの既に高いステーブルコインの信頼度がさらに高まるでしょう。ShopifyとWooCommerceの市場だけでもそれぞれ80万、300万以上の店舗が存在し、購買客はその市場を介してDaiを体験する潜在的機会があります。そこでのアクセス数のおかげでDaiの採用が増え、Makerエコシステム全体の成長と活力に貢献してくれるでしょう。 

Daiのさらなる使用方法について知りたい場合は、Makerエコシステムページで400を超える現在の統合状況を調べてみてください。Makerプロトコルで自身のdappsを構築するには、開発者ガイドおよびチュートリアルを参考にしてください。  

February 20, 2020