Making Maker: 2021年1月

February 4, 2021

MakerDAOコミュニティの皆さん、新年初月いかがお過ごしですか?2021年も1ヶ月が過ぎ、Makerは今後に向けて準備が整っています。

今年初のMaking Makerでは、20年12月から21年1月までの、特筆すべきプロトコルおよびコミュニティの発展について取り上げます。まず初めに、2月1日現在のdaistats.comの最新データを見てみましょう。

The latest Dai figures from daistats.com
21年2月1日11:30(PT)における daistats.comの最新データ

ブログまとめ

2020年MakerDAO総ざらい
昨年は全ての人にとって大変な年でしたが、世界中の素晴らしいMakerコミュニティの皆さんのおかげで、2020年も功績を残すことができました。昨年のDaiおよびMakerプロトコルの重要な開発内容を見てみましょう。

デジタルアート市場へ拡大する分散型ステーブル暗号通貨トークン
2020年の目を見張るようなDeFi分野の発展と並行して、非代替性トークン(NFT)への関心が高まっており、新たな表現方法を発見し、新規市場へ参入するアーティストが増えてきています。

暗号通貨およびDeFiユーザーがよくやる9個のよくある失敗
分散型金融(DeFi)とは、急成長しているブロックチェーン基盤のムーブメントです。DeFiユーザーはこの恩恵を享受している一方、新たなテクノロジーを学習するにあたり、学習曲線に直面します。この記事では、暗号通貨およびDeFiユーザーがよくおかす失敗の詳細を述べ、失敗を回避する方法を共有しています。

アップデートされたDai Statsガイド
Daistats.comでは、Makerプロトコルの規模および健全性に関する有益な情報を提供しています。最初のバージョンが昨年春に公開されて以降の追加事項について、学んでみてください。

ブロックチェーン技術およびMakerプロトコル普及促進の手本になるLinux
Linuxは、オープンソースで高度のカスタマイズが可能なため、インターネットに接続されているほぼ全てのものを稼働できます。ブロックチェーンアプリケーション、とりわけDeFiアプリケーション(dapp)の人気が増し、将来が有望である理由の一つは、まさしくそれらがLinuxのようにオープンソースだからです。Makerプロトコルが広範の経済を著しくサポートするにあたり、Linuxがどのように主要な先例となっているのか、見てみましょう。

もう一度読むべきブログ

ゼロから10億へ:5年間にわたるMakerDAOの発展
11月にMakerプロトコルでは、Daiの流通量が10億を超え、一つのマイルストーンに到達しました。この記事では、5年前にDaiステーブルコインが発表されて以降の主要イベントを、インフォグラフィックにまとめました。


開発者資料

Makerプロトコル技術ドキュメンテーション

Makerプロトコルについて知っておくべき全てのことが、(高度に技術的な)ドキュメンテーションにまとめられています。興味がある方は是非!

開発者ガイド

MakerDAOの開発者ガイドでは、誰でもMakerのスマートコントラクト、SDK、API、プロダクトおよびパートナーを統合できるよう、サポートが提供されています。ガイドをブックマークし、いつでも見れるようにしておきましょう。

ガバナンスのアップデート

Makerガバナンス・レビュー:21年1月
Makerガバナンス・レビューでは、毎月のガバナンス・アクティビティを概括しています。各レビューは、Makerコミュニティがガバナンス開発に関しての最新情報を得られるように、まとめてあります。

Maker DsChief 1.2の有効化 
フラッシュローンを利用したガバナンス攻撃リスク軽減を目的とした、DsChief 1.2有効化のエグゼクティブ投票が12月11日に行われ、可決されました。

20年12月および21年1月のガバナンス調査およびエグゼクティブ投票

見逃した場合は?Makerガバナンスレビュー:2020年11月をご覧ください。

Makerコミュニティは、週次ガバナンスQ&Aセッションを開始しました。誰でも参加し、Makerガバナンスの仕組みについて学ぶことができます。

現在のガバナンス、リスクおよびコミュニティの課題の最新情報を得るには、MakerDAOの公開イベントカレンダーをブックマークすることをおすすめします。Makerへの新規参入者の方は、MakerDAOガバナンスリスクフレームワークに関するブログ記事をチェックしてみてください。

コミュニティのハイライト

ICYMI:再設計されたMakerDAOコミュニティ開発ポータルが稼働しています。

MakerDAOコミュニティ開発サイトをご覧になり、Makerに関する知識やチーム参加などについて学んでみてください。

Makerコミュニティのミーティングに関する最新情報は、YouTubeのコミュニティ・プレイリストからご覧ください。

イベントまとめ

20年12月1日、Maker Foundation東南アジア・コミュニティリードのJocelyn Changは、毎年開催されているアジアの主要ブロックチェーン会議Blockbali DeFi Summitに参加しました。Jocelynは、Enjinのビジネス開発代表Alexander Russman氏や、UMAのコミュニティリードClayton Roche​氏、およびPolkadotのVladimir Nikitin氏と共に、DeFi Composability: Creating Usable Money Legos with DAOs(DeFiの構成可能性:DAOで利用可能なマネーレゴの創造)と題したパネルディスカッションに参加しました。

12月2日、Maker Foundationのヨーロッパビジネス開発アソシエイトGustav Arentoftは、AaveのStani Kulechov氏およびYouHodlerのIlya Volkov氏と共に、炉辺談話に参加しました。The Rise of DeFI(DeFiの隆盛)と題されたこの議論では、中央集権型および分散型両方の、プロトコルおよびアプリケーションのメリットおよびデメリットに焦点が当てられました。

12月3日、Ethereum in the Enterprise: Asia Pacific 2020 conferenceにて、Maker Foundationの日本コミュニティリード、キャサリン・チュウが、イーサリアム・エコシステムに関するパネルディスカッションに参加しました。キャサリンの他、イーサリアム財団のエグゼクティブ・ダイレクター宮口あや氏や、PerlinのCEO、Dorjee Sun氏が参加しました。こちらからご覧になれます。


キャサリンは、MakerDAOおよび刺激的なイーサリアム・エコシステムのプロジェクトについて、参加者と議論しました。

12月7日、Maker Foundationのグローバル法律顧問Jacek Czarneckiが、シンガポールのワールド・フィンテック・フェスティバルで行われた、The evolution of DeFi: Opportunities and Challenges(DeFiの進化:機会と課題)というパネルディスカッションに参加しました。Jacekの他に、OECDの課長補佐Robert Patalano氏や、CardozoロースクールのDeFi専門家Aaron Wright氏が参加しました。このパネルディスカッションでは、日本金融庁国際室課長補佐の河田雄二氏がモデレーターを務めました。


Maker FoundationのJacek Czarneckiは、オープンファイナンス等について、ワールド・フィンテック・フェスティバルで話しました。

12月9日、Maker Foundationビジネス開発チームのJennifer Senhajiは、MakerがGoogleクラウド、Axie infinityおよびAsync Artと共同で開催したバーチャル・イベントにて、デジタルアートおよびゲームNFTについて議論しました。Intro to the Crypto Metaverse(暗号通貨メタバースへの導入)と題したこのイベントのパネリストには、AsyncArtのConlan Rios氏およびLisa Liang氏、GoogleクラウドのシニアエンジニアDevan Mitchem氏、ならびにAxie Infinityの創設者、Aleksander Leonard Larsen氏が参加しました。   


MakerのデジタルアートおよびゲームNFTイベントでは、参加者の一部が、Decentralandに集まり、ライブ動画を視聴しました。

同日、Oasis代表、Bartek KiepuszewskiがParis Blockchain Week Summitの、DeFiが代替金融システムを作り出している方法に関するパネルディスカッションに参加しました。このディスカッションには、NeufundからZoe Adamovicz氏が、KEEPからCarolyn Reckhow氏が参加し、i-am LabのJohn Orthwein氏がモデーレーターを務めました。

12月半ばにSingapore World Fintech Festivalが開催され、12月11日、ルーンは、Aaveの創設者兼CEOであるStani Kulechov氏、およびConsenSysの投資代表であるMin Teo氏と共に、「DeFi: Threat or Opportunity for the Financial industry?(DeFi:金融業界にとって脅威か機会か)」と題したパネルディスカッションに参加しました。

同日、Gustavは2020 Cutting-Edge Games Conferenceに参加し、RaribleのAlex Salnikov氏、Altitude GamesのGabby Dizon氏、Neo Smart EconomyのJohn Wang氏、およびIOSTのTerrence Wang氏と共に、DeFiおよびNFTのユースケースおよび成功事例について話しました。

12月12日、キャサリンは、世界中のブロックチェーン運営組織と日本業界を繋ぐイベント、ビジネスブロックチェーンExpoに参加し、参加者に向けてDaiおよびMakerプロトコルを紹介しました。

12月16日、ルーンがREDeFiNE TOMORROW Global DeFi and Blockchain Virtual Summitにて、DeFiの将来および現物資産の役割について話しました。このイベントは、タイ最大の商業銀行、Siam Commercial bank (SCB)が主催しました。ルーンの他に、CompoundのRobert Leshner氏やAaveのStani Kulechov氏などがDeFi分野から参加しました。このディスカッションのパート1およびパート2は、Facebookから視聴可能です。

12月17日、Maker FoundationはPwCと共同で、ウェビナー・シリーズDecentralized Finance and the Future of Bankingの第二回目を開催し、ゲスト・スピーカーにAaveのMarc Zellerを迎え、Maker Foundationのヨーロッパおよびアフリカ・コミュニティリード、Maria Magenesが共同司会を務めました。この議論では、DeFiスマートコントラクトがどのようにして、高コストを避けながら、分散型かつ直接的な貸借を可能にしているかに焦点が当てられました。


Mariaが、分散型金融および銀行の将来に関するイベントの参加者に、Makerプロトコルを紹介しました。

同日Mariaは、KeyTangoが主催した女性限定、DeFi中心のパネルディスカッションに参加しました。MariaおよびAvantgarde FinanceのEl Isa氏は、暗号通貨世界の新規参入者が、DeFiプロダクトを見つける方法について話し合いました。Ana Maria Yanakievaが司会を務めました。

21年1月18日、Maker Foundationのビジネス開発代表Greg Dipriscoが、「The Global Business of Tokenization: Challenges and Opportunities!(トークン化のグローバルビジネス:課題と機会!)」と題した講演に参加しました。スタートアップに関する一連のウェビナーの一環であるこのパネルディスカッションは、Starterbites VenturesがCtech Eventsと共同で開催しました。

毎月のイベント

やさしいDeFi:Maker Foundationの日本コミュニティリード、キャサリン・チュウは、DeFiが提供する金融機会およびサービスについて、日本コミュニティに教育を施すために、分かりやすいミートアップを共同開催しています。スケジュールはこちらを確認ください。

FriDai Brunch:Makerコミュニティのヨーロッパおよびアフリカ・リード、Maria Magenesは、ブロックチェーン新規参入者および保守派の人々に、ブロックチェーン業界での新プロジェクトおよび発展について学ぶ場を提供するマンスリー・ミートアップを開催しています。毎月最初の金曜日は、Mariaおよびスペシャルゲストと一緒に参加してみませんか?12月7日のFriDAI Brunchは、ブロックチェーン・ゲームについての議論およびデモを取り上げました。

今後のイベント

Makerが後援する、参加する、または参加を予定しているイベントのリストは、イベントページをご覧ください。

リマインダー:ミートアップ、パネルディスカッション、発表、またはワークショップなど、MakerおよびDaiに関連するイベントを企画している方は、Makerがサポートします! グローバルミートアップ、およびマイクロ助成金イニシアチブについては、こちらをご覧ください

Maker Foundationは人材を募集しています!

Maker Foundationは、成長し続け仕事熱心なMakerチームに参加してくれる素晴らしい人材を求めています。興味のある方は空いている役職を確認した上、ご連絡ください。

Makerについて

ウェブサイト:https://makerdao.com/ja/
ブログ:https://blog.makerdao.com/ja/
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February 4, 2021