国際送金と暗号通貨取引のコスト比較

2020年6月29日

The World Bankによると、2018年の国際送金額の合計は6890億ドルに達し、前年の2017年より560億ドル増加しています。それに加え、送金にかかるコストも高くなっています。2019年第1四半期においては、200ドルの送金にかかるコストの世界平均は約14ドル(7%)でした。より慣習的な送金サービスを提供している銀行および郵便局は、最もコストの高い手段であり、平均して銀行は11%、郵便局は7%以上の手数料を課しています。送金手数料が高く時間と共に累積していくので、世界中の人々はより低コストな代替案を探しています。そして彼らは、最も低コストな国際的価値転送方法である暗号通貨の中にその代替案を見出しました。 

国境を越えた価値転送コスト:従来の方法 vs 暗号通貨

どのような方法の国際的な価値の転送であっても、ソフトコストとハードコストがあります。ハードコストとは、取引処理および通貨両替の際に発生する公開されている手数料のことです。ソフトコストとは、送付者および受取人が、第三者を頼って送付を行う際に負うリスクから生じるコストのことです。為替相場変動などのソフトコストは予測不可能で、手数料と送付回数の予期せぬ増加に繋がる可能性があります。

Using a stablecoin such as Dai is a cheap way to transfer money internationally because it limits hard and soft costs.
国際的価値転送のハードコストとソフトコスト

暗号通貨、とりわけMakerDAOの分散型ステーブルコインDaiは、従来の国際送金のコストの高さと欠点を軽減する低コストな方法を提供しています。ピア・ツー・ピアの暗号通貨の送付やブロックチェーン技術の改竄不可能性からトランザクションの速さに至るまで、比較して見ると暗号通貨の利点は明白です。

ハードコスト

送付(取引)手数料:送金手数料はサービス提供会社によって大きく異なります。例えばこの記事執筆時点では、バンク・オブ・アメリカは、アメリカからの米ドルの国際電信送金に45ドル請求しています。ウエスタンユニオンは、アメリカのウエスタンユニオンからアルゼンチンのウエスタンユニオンの1000ドルの送金に9ドル請求しています。 

これに対して暗号通貨のコストははるかに低いです。2019年のイーサリアムベースの暗号通貨送付トランザクションの平均コストはたった0.002ドルでした(2019年の平均Wei16.2017401535644に基づく)。Weiとはイーサの最小単位です(1イーサ=1,000,000,000,000,000,000 Wei(1018)。

両替手数料:為替レートが常に変化しているので、両替手数料のプロセスに気をつけなければならない場合もあります。さらに、両替手数料は常に透明であるとは限りません。 従来の両替業者は独自のレートに手数料を組み込んでいるので、サービス料金から通貨の額を分けて考えることが難しくなっています。これについては、ウェルズ・ファーゴがウェブサイトでこのように説明しています

外貨レートには通常、ウェルズ・ファーゴが利益として得ることが予想されている収入額と、その特定の外貨に対するウェルズ・ファーゴの売りまたは買いレート、ならびにリスク、発生したコストおよび提供したサービス(すなわち利幅)などウェルズ・ファーゴのあらゆる対価を補償するための料金、もしくはそのどちらか含まれています。

しかし一部の暗号通貨の分散型の性質が、法定通貨を使って暗号通貨を購入できるオンランプおよびオフランプならびに暗号通貨送付と組み合わさることで、ユーザーの両替コストが断然低くなります。Makerは、ブロックチェーンでの暗号通貨送付を取り扱い、規制に則った国際的決済インフラを運営する企業であるWyerと提携し、この利点をさらに明確にしました。30以上の国のユーザーが、Daiから法定通貨への(逆も然り)迅速で規則に準拠した低コストな両替の恩恵を受けています。    

Maker representatives around the world educate crypto event attendees on the cheapest way to transfer money internationally.
フィリピン、マニラのイベントで国際的な価値の転送について話すMakerのヨーロッパ・ビジネス・デベロップメント代表Gustav Arentoft

ソフトコスト

価格変動リスク:通貨の価値は、需要と供給に基づいて上下します。地理的および経済的イベントによって価格が変動することもあります。中には変動幅が極端なこともあります。例えば、政治混乱を受けて2019年8月12日にアルゼンチンペソの価値は30.3%下落し、最安値が1ドル当たり65ペソとなりました。 

しかしながらステーブルコインでは、このような価格変動からの保護を提供しています。例えばMakerは、暗号通貨とペソの交換および保管用のアプリを所有する企業Ripioと提携しています。この提携によって、ラテンアメリカの様々な国の個人が、法定通貨のオンランプおよびオフランプを通じてアクセスできるDaiステーブルコインを使用して、ボラティリティを軽減できるようになりました。

MakerDAO’s partnership with Ripio provides a cheap way to transfer money internationally.

カウンターパーティーリスク:個人が第三者に頼って金融取引を行う場合、その第三者がその義務を果たさないというリスクがあります。例えば銀行では、営業時間中にサービスが停止する可能性があり、これは重要な局面で資金を送受している人々にとっては非常に深刻です。安全に送金されない場合や、資金が予定通りに、または全くもって到着しない可能性もあります。 

これに対してDaiは、分散化とコンピュータのブロックチェーン・ネットワークを利用し、二者間のDaiの送受で単一障害点をなくすことで、カウンターパーティーリスクに対処しています。

低コストな国際的価値転送に欠かせない暗号通貨

従来の国境を越えた現金移動に比べてDaiのような暗号通貨の国際送付は、全ての人にさらなる経済的自由を提供する、低コストでリスク軽減になる選択肢です。

Daiに興味がある方は、Makerのホームページをご覧ください。

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2020年6月29日