DaiがDeFi世界で最も利用されている理由

2020年6月26日

分散型金融(DeFi)とは、暗号通貨とブロックチェーン技術が金融サービス分野にもたらしてくれる恩恵から生まれた急成長しているムーブメントです。DeFiには、イーサリアム・ブロックチェーン上に構築された分散型取引所と市場、資産運用サービス、レンディング・プラットフォーム、決済ソリューション、暗号通貨ウォレットなどがあります。DeFiによってより低コストで、はるかに効率的かつ透明性の高い金融商品が可能になるので、金融サービスを利用している組織にとってDeFiは有益なものに間違いありません。イーサリアム上のDeFiプロジェクトには様々な種類のデジタル資産が組み込まれていますが、Makerプロトコルの分散型Daiステーブルコインが、DeFi世界で最も使用されている暗号通貨となりました。

DeFiで最も使用されている暗号通貨に

19世紀のアメリカ人哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉に由来する(正確には少し異なる)ことわざがあります。「いいネズミ捕りを作れば人々が殺到してくる;いい製品を作ればおのずから売れる」MakerのDaiステーブルコインこそが金融サービス分野におけるいいネズミ捕りなのです。国境がなく透明性が高くて、米ドルにソフトペッグされているDaiは、他のステーブルコインでは提供できない利点と機能をユーザーに提供すると同時に、Daiがなければ変動の激しくなってしまう暗号通貨世界に安定性ならびに流動性をもたらしています。

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DeFiPulseによるとMakerの優勢が続く(2020年3月5日)

法定通貨に裏付けられたステーブルコインと異なり、Daiは分散型(いかなる中央集権、第三者のゲートキーパーまたはゲートキーパー集団によっても発行または償還されていない)で、過剰担保に裏付けられています。Makerプロトコルでは世界中の誰でもDaiを発行でき、ブロックチェーン技術に由来するより優れたセキュリティ 、透明性そして信頼が推し進められています。さらに、プロトコルの基盤を成すスマートコントラクトでは、徹底的な監査および形式的検証が行われていて、システムのガバナンスの役割を担うのは、中央組織ではなく世界中にいるMakerコミュニティです。

ネットワーク効果

Makerエコシステムを構成する様々なdappsはすべて、Daiまたは革新的なDai貯蓄率(DSR)などのMakerプロトコルのその他の機能を取り入れています。個々のプロジェクトがそれぞれ、拡大しているユーザー層に実用性を提供している一方で、集団として見てもイーサリアム・ブロックチェーンとMakerプロトコルのコンポーザビリティ(構成可能性)のおかげで、dappsおよびサービスによってMakerエコシステム全体がより価値のあるものになっていきます。ユーザーが増加するにつれて商品やサービスの価値も増していくこのような現象を、ネットワーク効果と呼びます。そこに至るまでは大変ですが、一度基盤ができると永続可能であり関係者全員にとって有益なものになります。

Daiの高い実用性、世界中でDaiの普及率が上昇しているという結果、そしてイーサリアム・ブロックチェーンとMakerプロトコルで、開発者がお互いに新しい金融商品上にさらに新しい金融商品を構築し合えるという事実は、DeFiムーブメントに多くの機会をもたらしてくれます。Dai獲得の手助けをするdapp(例:ArgentCoinsource)、Daiの使用に役立つdapp(例:Wirex Unicef)および持っているDaiでさらにDaiを得られるdapp(例:Oasis SaveOkEx’s Pool)から、サービスのDai受け取りをサポートするdapp(例:Pundi XPublishOX)に至るまで、今日までに400を超えるプロジェクトがMakerのネットワーク効果を活用して、拡大しているコミュニティおよび流動性プールに参入してきました。

OKEx has integrated the Dai Savings Rate, further showing why Dai is the most used cryptocurrency in the DeFi space.
OKExはDai貯蓄率を導入した最初の主要なプラットフォームです。

流動性の重要さとそれを提供するDai

流動性とは、市場で資産を換金できる程度のことです。DeFiムーブメントでは、イーサリアムとMakerプロトコル上でプロジェクト構築を成功させるために、流動性が必要になってきます。ユーザーによる採用を促進するのに十分な流動性が提供できなければ、そのプロジェクトは失敗に終わるでしょう。

DeFiムーブメントにおいて不可欠な分散型流動性プール(プラットフォーム間で共有できるスマートコントラクトにあるトークンのプール)を見てみましょう。流動性プールは、まだ大規模なユーザー基盤を持っていないプロジェクトの信頼獲得に役立ちます。流動性を共有することでトレード量が増え、それによってさらなるユーザーが呼び込まれ、プロジェクトはユーザーが求めているものを提供することに集中できます。プロジェクトを享受するユーザーが増えれば増えるほど、より簡単にプロジェクトを拡大できます。

ビットコインと同様に、DeFiプロトコルはセキュリティの優先度が高いため、アジャイル開発の余地があまりないように設計されています。したがってこれらのシステムでは、インターフェースを新たな流動性プールにアップデートする際に、さらなる慣性が働き変更に時間がかかるので、初めのうちは資産への「粘着性」が増します。

DeFi哲学の中核にあるパーミッションレスな性質は、プラットフォームがDaiのような公平で安定した価値尺度にアクセスできて初めて保証されます。そのため過去数年間にわたり、DaiはDeFiアプリケーションで非常に高いマーケットシェアを獲得してきました。そして、流動性を共有してネットワーク効果の効力を発揮しながら、Daiはこれからも発展していきます。

全て揃ったパッケージ

イーサリアムとMakerプロトコルのオープンで構成可能な性質によって、よりよい金融システム、つまり全ての人が使える金融システムを作ることが可能です。私たちはデジタル通貨の利点とDeFiムーブメントの真の価値を理解し始めたばかりですが、確かなことは、DeFiを現在の金融システム上に構築すること、つまり現在の金融システムを改善し、アクセスがより簡単になり、新しいテクノロジーを経済に取り入れることによって、個人および企業ユーザーへの新しい経済的機会が創造されているということです。

DeFi世界で最も使用されている暗号通貨Daiを組み込んでいる全てのアプリやサービスについては、Makerエコシステムを訪れてみてください。Makerプロトコルで自身のdappsを構築するには、開発者ガイドおよびチュートリアルを参照してください。  

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2020年6月26日