Dai対応デビットカードはどのようにMakerプロトコルの普及を推進しているのか

2020年8月20日

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暗号通貨デビットカードでは、既存のVisaおよびMastercardのインフラを利用することで、ブロックチェーン技術およびデジタル資産を従来の決済システムと連携させています。幅広く利用されているデビットカードにDaiを組み込むことで、ユーザーはDaiを保有し、Dai貯蓄率(DSR)を介して貯蓄を得て、Daiの送付および取引をフリクションレスに行う柔軟性が維持でき、当然、実社会での支払いにもDaiを使用できます。そしてこれは、単なる始まりにしか過ぎません。Daiをこのようなカードに組み込むことは、Makerプロトコルおよび円滑化された魅力的で新しい金融サービスを組み込むことを意味しています。

Dai対応のデビットカードー従来の金融への待望の架け橋

暗号通貨の人気は高まっていますが、未だに「ラストマイル」問題に悩まされています。暗号通貨の貯蓄、送付、およびトレードは簡単にできますが、実社会での使用ははるかに難しいです。米ドルにペッグされているステーブルコインDaiの最も有用なユースケースの一つが、支払いです。

Daiをデビットカードに組み入れることで、暗号通貨と従来の金融世界の間の不可欠な架け橋が築かれ、誰でも日常的な支出でDaiを使うことができます。VisaまたはMastercardのネットワークを利用することで、デビットカードをタップする、またはスワイプするのと同じくらい簡単に暗号通貨を使用できます。

「通貨は大きな規模でないと機能しない」とMaker Foundationのヨーロッパビジネス開発アソシエイトのグスタフ・アレントフトは説明します。「暗号通貨であろうと法定通貨であろうと、世界中の通貨ならどれでも店舗での支払いに利用できる訳ではありません。しかし、暗号通貨デビットカードの素晴らしい点は、従来の決済システムのレールと繋がっているという点です。そのため、例えば、大手カードに対応している所であればどこでも、簡単にDaiを使用できます。」

A number of companies currently provide Dai debit cards.
現在、いくつかの企業が暗号通貨デビットカードを提供しています。

人気の暗号通貨デビットカード

現在、多くの暗号通貨企業がVisaまたはMastercardのデビットカードを提供しており、暗号通貨世界と法定通貨世界間のギャップを埋めるのに役立っています。そしてこれらの人気は、ますます高まっています。

暗号通貨デビットカードを提供しているほとんどの企業が、ウォレット、トレード、および法定通貨と暗号通貨の玄関口など、日々の支払いを円滑にするその他のサービスも提供しています。VisaおよびMastercardは、暗号通貨の支払い処理にまだ直接的には取り組んでいないため、これら企業がミドルウェアのように機能しています。彼らがコンプライアンスおよび暗号通貨から法定通貨への交換を担当している一方で、カードプロバイダーが自身のグローバル決済ネットワークを提供しています。

多くの場合、暗号通貨デビットカードを提供している企業が、暗号通貨資産に対してセキュリティの高い管理権を有していますが、顕著な例外もいくつかあります。イギリスに拠点を置くMonolithでは、Daiおよびその他暗号通貨を対象とした自己管理型ストレージ、およびDeFi世界の資産を実社会での決済へ安全に移動させる方法を提供しています。また、ドイツ拠点のBitwalaも、自己管理型ストレージを提供しています。

その他Daiユーザーの主な選択肢には以下のようなものがあります。

  • Coinbaseは、暗号通貨世界最大手のひとつであり、ユーザーの口座残高にリンクされたVisaデビットカードを提供しています。現在はヨーロッパの顧客向けに展開していますが、Coinbaseは追加市場への進出に努めています
  • Wirexは、主にヨーロッパで300万人以上のユーザーを抱える、定評のあるウォレットおよびトレードプラットフォームです。Wirexのカードは、オーストラリア、ニュージーランドおよびアジアの一部のユーザーが利用可能です
  • Crypto.comは、200万人のユーザーが利用していて、シンガポール、ひいてはアジアで人気を博しています。アメリカおよびヨーロッパの顧客も利用可能で、カナダでも間もなく展開開始予定です。同社はVisaカードのランクを提供しており、MCOトークンでの還元、およびNetflixサブスクリプションや空港ラウンジ利用など広範囲にわたる追加特典が用意されています。
  • UpholdのマルチアセットMastercardデビットは、物理的形態およびバーチャル形態の両方ともベータ版で利用可能です。早期アクセスのための順番待ちリストに登録できます。ユーザーは、Daiを含む暗号通貨、法定通貨、および貴金属の残高から支出できます。
  • 2getherでは、ユーロ圏のユーザーは、2GTを10ユーロで買うことで、または2人招待することでVisaデビットカードを利用できます。

暗号通貨デビットカードの仕組み

暗号通貨デビットカードは、ユーザーが必要な時にチャージできるプリペイド式のデビットカードです。企業によって提供している機能が異なりますが、一般的な前提は同じです。ユーザーは、カードのプラットフォームが提供している専用アドレスに暗号通貨を入金し、それらの資産を好きな通貨に交換するだけで、お金が使えるようになります。

カードの申請および設定方法は、特典や居住地などの条件によって異なります。

ヨーロッパでは、Wirexカードが人気です。2018年、WirexはIBAN(International Bank Account Number)を導入し、これによって国際決済がよりスムーズになりました。海外ではIBAN規格が普及しているため、ヨーロッパのユーザーは、IBANを使用している銀行口座で、自身の給料やその他の支払いを受け取ることも可能です。Wirexカードの申請および管理に関するさらなる情報については、こちらをご覧ください。

暗号通貨カードの選択肢が少ないアメリカでは、Crypto.comが人気を博しています。ユーザーはランクの異なる特典を持つカードの選択肢から選ぶことができます。MCOステーキングおよび還元、ならびに「Know Your Customer」(KYC)プロセスの完了など、申請について必要な情報は全てこちらに記載されています。

一部のネオバンク(小規模で一般的にはオンラインのみの銀行)では、さらにシンプルなカードプロセスを導入しており、ユーザーはある法定通貨で残高を保持し、トランザクションのたびに必要な通貨に変換(銀行内のレートで)できます。「ユーザーは為替手数料や手動での資金移動の心配を全くしなくてよいので、自動変換機能を備えているカードは、一般的にフリクションレス・トラベルカードと呼ばれています。まだ誰も暗号通貨向けのこの種のサービスを導入していませんが、これが導入されれば、Daiまたはその他の暗号通貨残高からの完全にシームレスな支出が可能になるでしょう。」とアレントフトは言っています。

新世代金融サービスの先駆けとなる暗号通貨カード

暗号通貨デビットカードは、暗号通貨への簡単なオフランプを提供しています。そのおかげでユーザーは、カードが使える場所なら世界中どこででも暗号通貨を使用できます。しかし、さらにそれ以上のことができたらどうなるか、想像してみてください。カードにある暗号通貨でDai貯蓄率を得ている様子や、ある暗号通貨を借り入れて他の暗号通貨が生成できる様子を思い描いてみてください。さらに、友人とのディナーで、レストランが要求している通貨を暗号通貨カードを使って支払うことをイメージしてみてください。

As an unbiased currency, users everywhere would benefit from Dai-integrated debit  cards.

これは、金融サービスの未来であり、そこでは、多数のDeFiプロダクトおよびサービスに組み入れられたMakerプロトコルが、分散型インフラとして機能しています。「MakerプロトコルおよびDaiは構成可能なので、簡単にそれらをフィンテックのイノベーションに組み入れることができます。暗号通貨の新しくて素晴らしい機能が、洗練されたユーザーエクスペリエンスと組み合わされるでしょう。」とアレンフォントは説明しました。

手軽にできるDaiの生成、貯蓄、そして支出

Makerプロトコルを介して、ユーザーはもう既に数クリックでDaiを発行し、保有しているDaiでDSRを獲得し、Daiを他の暗号通貨資産に交換できます。Dai対応のデビットカードは、MakerおよびDeFiエコシステムにとって素晴らしい追加機能であり、これによって、誰もが、主要なデビットカードおよびクレジットカードが使用できる場所ならどこででも、Daiを使用できるようになります。

Daiのデビットカードの利用可能オプションを探してみましょう!

2020年8月20日