新しいブロックチェーンアプリはどのようにDeFiを使いやすくしているのか
July 2, 2021
「英雄は、日常的な世界から超自然的な不可思議の領域へと冒険に出かける。彼はそこで寓話のようなパワーに遭遇し、 決定的な勝利を収める。英雄は、恩恵を同志に授ける能力と共に、この神秘的な冒険から帰還するのだ。」-『千の顔を持つ英雄』、ジョセフ・キャンベル
2018年秋の平凡なある日、Maker Foundation中核原則を基に誕生したMakerコミュニティ開発イニシアチブが、最初の一歩を踏み出しました。Richard Brownが代表を務めるコミュニティ開発代表チームは、意欲に満ちたコミュニティメンバーがMakerプラットフォームに参加および貢献できるよう、一連の取り組みを開始しました。そしてこのコミュニティ開発チームが6月1日に終わりを迎たことを、Maker Foundationはお知らせします。
ごく少数の公開イニシアチブとして開始されたコミュニティ開発プログラムは、発展し続けているMakerDAOをサポートするまでに拡大しました。コミュニティメンバーは、コミュニティ開発改善提案と呼ばれるマイクログラント(少額助成金)を体験し、世界的なミートアップ・プログラムに出席し、世界中で開催されたエコシステムのハッカソンに参加し、Awesome-MakerDAOをクラウドソース化し、重要な教育系コンテンツおよび情報を保管しておくコミュニティ・ポータルを構築しました。
試練の道や不毛の時期もありましたが、コミュニティ開発プログラムを見返してみると、コミュニティメンバーによって先導されたエコシステム内でのアクティビティは、輝かしいものでした。
ラテンアメリカ、EU、北米、アフリカ、インドおよびAPACの8地域で45のチームをサポート
161のマイルストーンが提案され、そのうち142個を達成
8つの監査をサポート
23のハッカソンおよび71の報奨金プログラムに参加
28の貢献者から41の提案
49の国で6,000人が参加
122の主催者による194のミートアップ
45のMaker Relays(スペイン語でも閲覧可)
8つの言語への翻訳
プログラムのさらなる詳細はGithubのコミュニティ開発レポジトリのアーカイブから確認できます。
言うまでもなくMakerDAOコミュニティは、貢献者、ガバナンスや統合および担保パートナー、キーパー、マーケットメーカー、Vault所有者、ドメインチームならびにエコシステム助成金受賞者など、MakerDAO内に小さなコミュニティを内包するまでに、大きく成長しました。このようなコミュニティメンバーは、100のイニシアチブを開始し、意思決定および参加プロセスを改善するために、19のツールを収集しました。フォーラムでのアクティビティは過去一年間だけで800%増加し、29人のメンバーから51のMaker改善提案および119のサブ提案が提出されました。このことから、参加者の質の高さが窺えます。
そしておそらく一番の収穫は、コミュニティ貢献者チームの発展でしょう。83人のコミュニティメンバーが、DeFiへの情熱、コミュニティ意識および有意義な仕事への貢献という共通した意識を先導および維持することにより、Makerのエコシステムへ、直接的に貢献してくれました。
これをもちまして、プロトコルの長期的セキュリティおよび持続可能性を保証するというFoundationの取り組みは、終わりを迎えることになります。Foundationは解散し、その旅路はここで完結することになりますが、MakerDAOおよびコミュニティは今後も発展し続けていきます。
「終わりは始まり」と言います。
既に6以上存在しているMakerDAOで働く匿名のチーム「中核ユニット」に導かれながら、Makerコミュニティは次なる旅へと乗り出しています。
コミュニティメンバーは皆、完全に分散型のMakerDAOという次なる冒険へ、一歩踏み出すことができる可能性を持っています。コミュニティ参加に興味がある方は、
してみてください。
Makerの旅路を冒険へと変えてくれた全ての人に感謝しています。次の章でまたお会いしましょう。
– Makerコミュニティ開発チーム