Makerコミュニティの次なる冒険
June 22, 2021
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Maker Foundationおよびコミュニティは、分散化に関するいくつかの重要な議論に関わってきました。これらの議論は、DAOの将来を決定するアクションや解決策に繋がっています。コミュニティのガバナンスへの継続的な関与は、2つの理由から不可欠となっています。1)Foundationが提案の草案を作成する一方、最終決定はMKR保有者によって下される。2)MakerDAOの完全な分散化は、Maker Foundationが最終的には解散することを意味している。
MakerDAOが最も安全な方法で完全に分散化できるかどうかは、慎重かつ段階的なアプローチに懸かっているという指針の下、Maker Foundationは運営されてきました。最初のFoundationの中核原則へのMKR投票からFoundationからガバナンス・コミュニティへのMKRトークン管理権の移行に至るまで、Foundationはコミュニティのサポートを得ながら、MakerDAOが自律できるように活動してきました。その結果は、非常に素晴らしいものになりました。昨年11月に複数担保型Daiのローンチが成功し、今年3月の市場低迷ではコミュニティが一丸となってシステムを保護しました。そして今、分散化に関するアクティビティを加速させる時がやってきました。今日コミュニティは、オープンソースかつ全てがコミュニティによって管理された、完全にトラストレスなDAOという長年の目標実現に、今までにない程に近づいています。
DAOのが完全に分散化できるかどうかは、コミュニティが全てのプロセスおよびフレームワークを管理する自律システムに懸かっています。担保タイプの選択やそれら担保に関するリスクマネジメントの実装から、リスク、ガバナンス、インテグレーション、会計およびマーケティングチームを含む有償貢献者の選出に至るまで、MKR有権者が最終的な意思決定者となっています。自律可能であることは、コミュニティがDAOへの資金調達の仕組みの決定の責任も負うということを意味しています。分散化が成功するかどうかは、コミュニティが中核的ガバナンスの目的、特にMakerプロトコルおよびMakerDAOエコシステムの健全性維持に必要なプロセスに継続的に貢献できるかだけでなく、より多くの関与が得られるかどうかに懸かっています。
Makerの投票者コミュニティは拡大していますが、情報を十分に得た上での決断、および完全な自律を達成するには、今以上の参加者が不可欠です。中核的ガバナンスに貢献し責任を負うことを厭わない投票者が増えるにつれて、ガバナンス・プロセスに権限が与えられ、何より投票者の無関心さを防ぐことができます。どのような選挙においても、投票者の怠惰により脆弱性に関わる深刻な問題が提起されますが、これは特に分散型の取り組みにとって大きな課題となります。結局、コミュニティ管理のシステムが成功するには、善意のコミュニティ参加が必要です。
Makerガバナンスのダッシュボード
Makerガバナンスへの参加は、MKR有権者の単なる権利ではありません。それは、MKR有権者の責任でもあります。MKR有権者は、ガバナンス調査およびエグゼクティブ投票という二つアクションを通じて、システムの重要な決定を行います。ガバナンス調査でコミュニティの意見を聞き、エグゼクティブ投票で変更を決定します。どちらも頻繁に行われています。
投票には非常に大きな価値があり、その価値はこのプロセスに初期から参加することで強く感じられます。初期に投票に関与することで、コミュニティメンバーは、投票が行われるかなり前から、ガバナンスに注ぎ込まれる取り組みの重要性に気づくことができます。毎週行われている公開ガバナンスおよびリスクコールに参加し、特定の提案に関するフィードバックを提出することで、ガバナンス・プロセスに関するより深い知見が得られます。また、Makerガバナンス・フォーラムの議論に参加することで、誰でもプロセスの監視および改善に貢献でき、Makerガバナンスの様々な方策に最も詳しい人達から学ぶことができます。
ブログ記事やMakerガバナンス・フォーラムでは、以下の内容が取り上げられています。
Foundationは、コミュニティの皆さんに、投票者ウォレット設定のインストラクションを含む投票者オンボーディングガイド、ならびにガバナンスおよびリスク概要も読むことを推奨しています。