Maker Foundation保有の開発資金をDAOへ返却

May 3, 2021

5月3日、Maker Foundationは、開発資金用の8万4,000MKRをDAOへ返却しました。具体的には、この8万4,000のMKRは、ガバナンス・モジュールにあるDSPause Proxyスマートコントラクトへと移転され、Makerガバナンスの管理下に置かれるようになりました。トランザクションは、午後1時23分36秒(UTC)、ブロックナンバー12361485にて完了しました。このブログを読んでいる方は、それぞれ独自にEtherscanでトランザクションのハッシュを確認することにより、このトランザクションの検証ができます。

返却されたMKRに関してFoudationは、MakerDAOに対し、いかなる条件も課していなければ、期待もかけていません。代わりにMKR有権者は、プロトコルの管理と同様に、MakerDAOの将来の計画にどのようにMKRを組み込んでいくのか(またはMKRを将来の計画に組み込むかどうか)を決定する、完全に独立した管理権を有しています。

2020年3月にMKRトークンのコントラクトがガバナンスの管理下へ移行した時のように、今回のMKR返却も、Makerがさらなる分散化に向けて進行する中で、非常に大きな一歩となっています。

Makerコミュニティが、2018年9月のMKR投票で承認されたMakerガバナンスの5つの中核原則を支持したおかげで、FoundationはDAOを立ち上げ、その終わりに向けて進むことができました。

FoundationからMakerプロトコルへの最後の技術的貢献(Liquidations 2.0)が完了し、中核ユニットのフレームワークが準備できた今、Foundationはその内部へと目を向け、解散にのみ焦点を当てていきます。解散へ向かう中でDAOへの移行を管理し、この先起こりうる負債に備えた防護手段として利用できるよう、Foundationは、MKR総供給量の1%未満を現在も保有しています。

遅くとも21年12月31日には解散が予定されており、コミュニティに対するアップデートの重要性が増してきています。そのためFoundationは、解散までの間、進捗状況を記したレポートを定期的に公開していく予定です。

それまでの間、MakerDAOおよびMakerプロトコルについて学び、MakerコミュニティのディスカッションおよびDAOガバナンスに参加するには、Makerフォーラムをご利用ください。

May 3, 2021