Makerコミュニティの次なる冒険
June 22, 2021
Foundationは先日、Makerエコシステムでの役割を締め括るにあたり、重要な一歩を踏み出しました。最後のプロトコルのアップグレードであるLiquidations 2.0をリリースし、8万4,000MKRを開発基金からMKR有権者の管理下へ移行したことにより、プロトコルを安全かつ自律的なものにする、そして開発資金をDAOへ返却するという、Foundationが長期にわたって掲げていた二つの目標が達成されました。
ここ数週間の動向は刺激的なものであり、Makerコミュニティの関心および熱意に感謝しています。投票コミュニティがMakerガバナンスの基本原則を支持してくれたおかげで、コミュニティが共同で管理および所有する、自律的なオープンソース・プロトコルを作り出すことができました。全てのコミュニティ・メンバー努力のおかげで、Makerは、分散型金融の最前線に位置することができました。
現在Foundationは、遅くとも21年12月31日の解散を目標に尽力しています。
Foundationの解散までには、多数の工程を経る必要があり、これには、ソフトウェア開発インフラの一部など、特定のウェブ・プロパティの管理権を、Makerガバナンスで承認されたDAOの中核ユニットへ移行することも含まれています。
このようなタスクは、一夜にして遂行できることではありません。分散型の組織をサポートしながら、他の組織を解散しようと試みることは、新境地開拓のようであり、私たちはこれまでにたくさんのことを学んできました。このような目標に向かって進んでいく中、Foundationは今後も、コミュニティに向け進捗状況を共有していきます。Foundationは最善を尽くして頑張っています。もう少しお待ちください!
MakerコミュニティへFoundationの進捗情報をお知らせすることに加え、コミュニティ・メンバーの質問や懸念に答えることも、Foundationの取り組みの一つです。ご自身が抱く質問の答えが以下で見つからない場合、MakerDAOフォーラムやMakerのRocket.chat チャンネルでの投稿をお勧めします。
Foundationを解散し、分散型コミュニティが、Foundationの機能全ての責任を完全に引き受けられるように準備することは、かねてからFoundationの計画のうちでした。実際Foundationは、創設時から一貫して、その目標を公言してきました。こちらのブログ記事および動画にて、解散が言及されています。
多くのFoundationメンバーは、商業的事業の追求、MakerDAOでの直接的な仕事、またはMakerとは全く異なったプロジェクトへの移行に関心を示しています。しかし重要なことは、DAO(例:中核ユニットのファシリテーターやチームメンバー)への参加を出願するFoundationの従業員も皆、他の出願者と同様、承認、審査および投票プロセスを経る必要があるということです。
こちらのMakerフォーラムから確認できます。
完全な分散化は、Makerの目標において最優先事項とされてきましたが、それには明確な理由があります。分散化は、ユーザーがDeFiへ十分かつ公平にアクセスできるようにするために必要な、信頼および透明性を提供する際の、中核となっているからです。Daiが安定した公平なステーブルコインとして成功し続けるために、そしてプロトコルがその規模を拡大していき、長期にわたって利用されるためには、Makerシステムのガバナンスは、オープンかつ、全てのステークホルダーの利益と一致している必要があります。
MakerDAOおよびMakerプロトコルについて学び、コミュニティの議論およびDAOガバナンスに参加するには、MakerDAOフォーラムをご覧ください。