Maker Foundationが解散に向けて尽力

June 16, 2021

概要

  • Maker Foundationは、Makerプロトコルの長期的な安全性および持続可能性確保に努めてきました。
  • 現在Foundationは、遅くとも21年12月31日の解散を目標に尽力しています。
  • 解散に関するアップデートは、追々共有されます。

Foundationは先日、Makerエコシステムでの役割を締め括るにあたり、重要な一歩を踏み出しました。最後のプロトコルのアップグレードであるLiquidations 2.0をリリースし、8万4,000MKRを開発基金からMKR有権者の管理下へ移行したことにより、プロトコルを安全かつ自律的なものにする、そして開発資金をDAOへ返却するという、Foundationが長期にわたって掲げていた二つの目標が達成されました。

ここ数週間の動向は刺激的なものであり、Makerコミュニティの関心および熱意に感謝しています。投票コミュニティがMakerガバナンスの基本原則を支持してくれたおかげで、コミュニティが共同で管理および所有する、自律的なオープンソース・プロトコルを作り出すことができました。全てのコミュニティ・メンバー努力のおかげで、Makerは、分散型金融の最前線に位置することができました。

次のステップ:事務的管理業務

現在Foundationは、遅くとも21年12月31日の解散を目標に尽力しています。

Foundationの解散までには、多数の工程を経る必要があり、これには、ソフトウェア開発インフラの一部など、特定のウェブ・プロパティの管理権を、Makerガバナンスで承認されたDAOの中核ユニットへ移行することも含まれています。

このようなタスクは、一夜にして遂行できることではありません。分散型の組織をサポートしながら、他の組織を解散しようと試みることは、新境地開拓のようであり、私たちはこれまでにたくさんのことを学んできました。このような目標に向かって進んでいく中、Foundationは今後も、コミュニティに向け進捗状況を共有していきます。Foundationは最善を尽くして頑張っています。もう少しお待ちください!

よくある質問

MakerコミュニティへFoundationの進捗情報をお知らせすることに加え、コミュニティ・メンバーの質問や懸念に答えることも、Foundationの取り組みの一つです。ご自身が抱く質問の答えが以下で見つからない場合、MakerDAOフォーラムMakerのRocket.chat チャンネルでの投稿をお勧めします。

1. Makerコミュニティの新顔です。Foundationの解散について初めて知りました。前提知識はどこで学ぶことができますか?

Foundationを解散し、分散型コミュニティが、Foundationの機能全ての責任を完全に引き受けられるように準備することは、かねてからFoundationの計画のうちでした。実際Foundationは、創設時から一貫して、その目標を公言してきました。こちらのブログ記事および動画にて、解散が言及されています。

Foundationの解散について話すRune

2. Foundationの雇用者は皆、DAOへ移行するのですか? 

多くのFoundationメンバーは、商業的事業の追求、MakerDAOでの直接的な仕事、またはMakerとは全く異なったプロジェクトへの移行に関心を示しています。しかし重要なことは、DAO(例:中核ユニットのファシリテーターやチームメンバー)への参加を出願するFoundationの従業員も皆、他の出願者と同様、承認、審査および投票プロセスを経る必要があるということです。

3. 提案されている、またはDAOにより承認されている中核ユニットについて、どこで学ぶことができますか?

こちらのMakerフォーラムから確認できます。

分散化の重要性

完全な分散化は、Makerの目標において最優先事項とされてきましたが、それには明確な理由があります。分散化は、ユーザーがDeFiへ十分かつ公平にアクセスできるようにするために必要な、信頼および透明性を提供する際の、中核となっているからです。Daiが安定した公平なステーブルコインとして成功し続けるために、そしてプロトコルがその規模を拡大していき、長期にわたって利用されるためには、Makerシステムのガバナンスは、オープンかつ、全てのステークホルダーの利益と一致している必要があります。

MakerDAOおよびMakerプロトコルについて学び、コミュニティの議論およびDAOガバナンスに参加するには、MakerDAOフォーラムをご覧ください。

June 16, 2021