Makerガバナンス投票の更新

2019年8月21日

5月以来、Maker Foundationのガバナンス投票システムの改善に取り組んでおり、ガバナンスの発展に伴い過去6か月間に発覚した課題のいくつかに対処してきました。本日、これらのガバナンス投票ポータルの改善をお知らせします。

Daiを安定させ、システムのセキュリティと関連性を維持できるようにするために、ガバナンス投票はMKRの所有者がさまざまな問題について意思を表明できるようにすることで、MakerDAOおよびMaker Protocol内で重要な役割を果たします。 

これらの新しい更新の結果、MKR保有者は、投票代理コントラクトを経由したり、MKRをDSChief(投票コントラクト)に送信したりすることなく、任意の数に同時に投票できるようになりました。さらに、ユーザーはエグゼクティブ投票とガバナンス投票に同時に参加できます。つまり、MKR所有者は引き続き他のガバナンスの問題に対するサポートの表明ができます。

UIの変更

ガバナンスポータルの使用に関して受け取ったフィードバックを考慮して、ユーザーインターフェイスを更新しました。

実行中の新しいガバナンスポーリングシステム

技術的な変更

UIの変更に加えて、技術的な改善を行いました。最大の変更は、ガバナンス投票とDSChiefを完全に分離したことです。現在、イベントエミットコントラクト(Event Emitting Contract)を使用します。これは、投票の作成と取り消し、および個々の投票のためのイベントを発生させます。これにより、ガバナンス投票への参加が以前よりはるかに簡単になるだけでなく、完全な分散化に向けた重要なステップにもなります。

前のバージョンの投票は、以前と同じであるエグゼクティブ投票のハイブリッドソリューションを使用してDSChiefに統合されました。これらの最新の改善の前は、変更に対するサポートを示すために、Makerプロトコルに影響を与えることなくユーザーはブランクスペル(blank spell)に投票していました。

投票の作成には、開始/終了時刻、投票ID、そして最も重要なことに投票の詳細とメタデータのハッシュを含む、投票に関するオンチェーンの重要な情報が保存されます。このコンテンツでは任意のフォーマットをお使いになれますが、このテンプレートを使用することをお勧めします。テンプレートを基準にする事で、できるだけ多くのユーザーインターフェイス(Governance UIを含む)がこのデータを簡単に使用できます。さらに、コンテンツはオンチェーンに保存されません。代わりに、公的にアクセス可能なソースの下に保存されます。これはコンテンツを編集できることを意味しますが、ガバナンス投票のユーザーは、コンテンツを再ハッシュし、オンチェーンの投票作成イベントのハッシュと一致させることにより、元々作成されたものと一致することを確認できます。

投票する際に、投票IDと投票者がサポートする投票オプションID(メタデータから)を含む投票者のウォレットアドレスからイベントが発生(emit)されます。投票を変更すると、新しい投票オプションIDを持つイベントが発生します。この改善により、投票者はMKRをDSChiefに転送したり、投票プロキシを設定したりする必要がなくなりました。

投票

ガバナンス投票ポータルの既存ユーザーの場合、以前と同様の方法で投票を続けることができますが、MKRを全て使って複数の投票を一度に行ってください。各提案の投票オプションを選択するだけです。

総投票加重値は、投票プロキシ/Chiefを通じてロックした総MKRと、投票とリンクされたウォレットの両方にあるMKRの総量と等しくなります。たとえば、現在Chiefに20 MKR、投票ウォレットに10 MKR、リンクされたウォレットに5 MKRがロックされている場合、投票ごとに35 MKRの総投票加重値があります。

MKRをMetamaskまたはモバイルウォレット、Ledger、またはTrezorに保有する新規ユーザーは、MKRをコントラクトに移行することなく投票が簡単にできます。 MKRを保有しているウォレットを使って投票するだけで、MKRの合計残高が投票の加重値として計算されます。

重要なお知らせ

投票中に投票ウォレットまたは投票プロキシーからMKRを移動すると、既に投票している既存の投票から移動する票も削除されます。投票をカウントするには、投票終了時にMKRがウォレットにあることを確認する必要があります。

さらに、開始と終了タイムスタンプの間に発生された投票イベントのみが最終投票の加重値にカウントされます。

次のステップは何ですか?

ガバナンス全体の更新が計画されています。投票データを時間とともに表示する他の方法、さまざまな種類の投票方法などを既に検討しています。今後、テストと調査に参加を希望する場合は、チャットMakerフォーラムにいらっしゃってください。


2019年8月21日